今年もかめくちの季節が近づいてきた。
このブログにも以前書いたが、私の中では
今のところ一番の生酒である。
これら生酒を呑んでしまうともう、火入れした酒は呑めない位に思ってしまって
現在、購入する酒は全て生酒である。
好みだとは思うが、フルーティで少し重めにアルコール感(?)を感じる事が出来る点が大きい。
アルコール感とは変な言葉だが、端的に言えば酒を呑んでる感とも言い換えられるかもしれない。
何にせよ、呑んだ感じがしない酒は好きではないのだ。
ところで、このかめくちは前の文章からすれば、番外になってしまう。
元々は八王子にあった酒蔵だが、数年前に福井県に移った。
より良い水と米を求めての移住との話を聞いた事がある。
呑み手もこだわるなら、作り手もこだわっているのだ。
屋守(おくのかみ)
豊島屋酒造という東村山にある酒造会社のもの。
しかしおもてだって販売しておらず、取扱い店も限られている。
この日本酒との出会いは、府中にあるそば屋のメニューに載っていて
且つ、東京の酒造会社であるという部分に興味をひかれて
ネットで探して購入してみた。
当時(昨年初頭)は、酒造会社の地元の酒屋からの購入であったが
最近、私の自宅近くの酒屋でも取扱いが始まり、してやったりな気分である。
味は、スッキリとして食中酒として食事をあまり邪魔しない作りである。
また、開封時には米の香りも楽しめて呑みたい気持ちを昂らせてくれる。
かめくちはどちらかというと、重めの味なので重さを期待すると肩すかしだが
屋守はより呑みやすさがあるので、ポップな印象だと思う。
他にも同じ銘柄でにごりも存在している。
になるが、今年2月に例の月丸が出荷され私も購入したのだが…
今年の月丸はちょっといただけなかった。
酒である以上、多少の味のバラツキはあると承知しているが
味に深みやコクが感じられなかったのが残念。
これが常に呑めるレギュラーな商品なら次の機会にと思えるが、年一回の
限定出荷品である為ちょっと気になった。
今年に入り、私の良く呑む酒は以前にも紹介した屋守が多くなっている。
味にバラツキがあるのだろうが、気付かないレベルで
品質が安定してる。そして封を開けた時の米の香りも変わらない。
また、入手も容易になった事も一助になっている。
そして、以前呑んでみてあまり印象が良くなかった”ささ一”という酒。
これは山梨の笹一酒造という蔵が作っているが、この商品も会社ウェブサイト
には紹介されていない。
こちらも旨味がありスッキリとした飲み口である。
以前の印象は、旨味が弱く感じた記憶があるが、今回のものはしっかりしていた。
これもバラツキなのか今後も試してみたい。
めっきり寒くなって…
ってもう年の瀬にさしかかる今日この頃。
出来たてのしぼりたてやあらばしりと言った銘柄の日本酒が
各ショップにラインナップされているが
今回は、画像が上手く撮れなかったので文章のみである。
天青
風露 天青 しぼりたて おりがらみ
特別本醸造
熊澤酒造製
価格:2,310
湘南の酒で今回、初挑戦である。
スッキリしていて喉ごしは良いが、こくが感じられない。
風味も屋の守に比べると今ひとつか。
値段からすると良いのではないかとも思うが、私は物足りなさを感じる。
屋の守とは300円程度違うが、内容はもう少し違うといったところか。
黒龍 垂れ口
黒龍酒造製
価格:2,415
こちらも初挑戦だが、言わずと知れた黒龍の季節ものの酒のようだ。
コンセプト的には外れた地域のものだがブランドに惹かれて購入した。
芳醇な甘みと新酒の香りがたっていて呑んでいて楽しくなる酒。
コクは天青よりあるので満足感があるし、コストパフォーマンスが良い。
コクがあるからと言っても後味はすっと消えていく感じなので飽きる事はない。
他にも、澤の井酒造の辛口にごり酒を数年ぶりに試したが
香りは今ひとつだがコクとコストパフォーマンスは高いので
時期的にかぶるなら、常備しても構わないと思わせる酒である。